内部通報制度の理論と実務
弁護士法人 中央総合法律事務所 編
A5判並製/438頁
ISBN:978-4-7857-2833-5
定価:3,740円 (本体3,400円+税)
発売日:2021/01
本書は、当事務所のオブカウンセル弁護士である森本滋京都大学名誉教授の指導の下、コンプライアンス経営の推進、企業価値の維持向上の観点から内部通報制度について、当事務所の中堅・若手弁護士による研究会を実施し、その成果を書籍化したものです。
依然として大きな企業不祥事が止むことはなく、日本を代表する企業においてすら、経営の根幹を揺るがすような不祥事件が、現在進行形で発生しているのが現実です。重大な企業不祥事に関する調査報告書では、内部通報制度の実効性の向上が再発防止策として掲げられることが多いといえます。
令和2年6月には、一定規模以上の事業者に対して内部通報に適切に対応するために必要な体制の整備を義務付ける改正公益通報者保護法が成立し、近時注目を集める分野であると考えます。改正法も踏まえた本書が実効性ある内部通報制度の構築・運用に少しでも寄与するところとなれば幸いです。
〈主要目次〉
序論
第1編 理論編
第1章 内部通報制度の意義・目的・機能
第2章 公益通報者保護法の概要とその展開
第3章 内部通報制度の現状
第4章 内部通報制度の構築
第5章 内部通報制度の課題
第2編 実務編
第1章 序
第2章 経営幹部の関わる不祥事と内部通報制度
第3章 グループ会社における内部通報
第4章 取引先・サプライチェーンと内部通報制度
第5章 ハラスメントと内部通報制度
第6章 製品不正・データ偽装と内部通報制度
第7章 金融機関の不祥事と内部通報
第8章 中小企業における内部通報制度
事項索引
執筆者紹介